ダンス部が練習メニューに取り入れるべき6つの項目
ダンス部の活動で重要なのは、基礎を大切にする練習メニューです。色々なスキルを身につけることも大切ですが、上手に踊れるようになるためにはまず基礎をしっかりしておく必要があります。
ただ、一口にダンスの基礎練習といっても、基礎のステップや応用の練習のほか、ストレッチやリズムトレーニングなど、その種類は様々です。
ここでは、ダンス部に取り入れたい6つの練習方法について紹介していきます。
1. 体の可動域を広げ柔軟に動かすためのストレッチ
ストレッチは準備運動の位置づけとして理解されていることが多いと思いますが、身体を目一杯柔軟に動かすための重要な練習でもあります。
筋肉が硬いと体が動かしにくくなります。ですが、ストレッチで筋肉を柔らかくして身体の可動域を広げることで、しなやかな動きができるようになるほか、怪我のリスクを抑えることも可能です。
また、美しい姿勢を保てるようになるほか、リラクゼーションの効果もあり、自律神経の活動が副交感神経活動を優位に変化させるともいわれています。
2. 筋トレはポーズを綺麗に決めるのに欠かせない
キレのある動きをしたりブレを抑えたりするため、また、ポーズを綺麗に決めるためのバランスや筋力を付けるために、筋トレは必須です。
また、筋トレをするとセロトニンが多く分泌されて、精神によい影響を与え、自信がつきよいパフォーマンスができるようになる効果もあるといわれています。
昔から肉体と精神は密接に結びついていると考えられており、スポーツ医学では筋肉とメンタルを同時に鍛えられるメソッドも研究されています。
3. リズムトレーニングで曲に合わせて身体を動かす力を身につける
どんな運動でもリズム感は大切ですが、音楽に合わせて踊ることの多いダンスではとくに重要です。曲に合わせて身体を動かせるように、リズムトレーニングも練習メニューに取り入れましょう。
日本人は世界の中でもリズム感があまりない方だと言われていますが、それには文化の違いが関係していると考えられています。リズム感は音楽に触れることで自然と養われていくので、日々音楽やリズムに意識して接するようにしましょう。
4. アイソレーションは身体の可動域を広げる
アイソレーションとは、身体の可動域を広げる目的で、体の各部分を単独で動かす基本技術、トレーニング体操のことです。動かす部位として首、肩、胸、腹、腰、肘、手首、上半身、下半身、脚、膝、足首などたくさんのパーツが挙げられます。
ダンスでは、身体の一部分だけを動かして細かいニュアンスやリズムを表現するのに、ボディコントロールが重要です。アイソレーションができるようになると体の一部分を意図的に動かすことができるようになり、芸術的なダンス表現の幅が広がります。
5. イメージトレーニングは技術向上に必要
イメージトレーニングは、頭の中で実際に体を動かすことなく動いている自分を思い描くことで、技術を向上させる練習方法です。
パフォーマンスを向上させるためにイメージトレーニングが有効ということは科学的に証明されています。想像上の経験も実際の経験も、脳は同じような領域を使って情報処理を行うため、脳をだまして成功体験を生み、それによって実際のパフォーマンスが向上すると考えられています。
また、イメージトレーニングを行う際に、参考とする実物や映像を観察することは、動作の理解や模倣に重要な役割を果たすと考えられています。
数々のアスリートが練習メニューの中でとても大切にしていることで、想像力を働かせて行なうイメージトレーニングは立派な練習方法の1つです。
6. 基礎ステップ・応用ステップでダンスをマスターする
すべてのスポーツにいえることですが、ダンスも基礎練習、反復練習がとても大事です。自分らしいダンスの形ができるまで何度も基本のステップを繰り返し練習することが大切です。
基本のステップをマスターしたら次は応用ステップというように1つ1つの動きを徹底的に練習することで、スムーズに自分らしいダンスが身につくようになります。
まだ基礎が身についていない状態で振り付けをすると、踊ってもなかなか上達できず、諦めてしまうことが多いです。基礎のステップを徹底的にマスターすることが、ダンス上達の要とも言えます。
ダンススクールやプロの舞台から刺激を受けよう
以上の6つの基本的な練習メニューに加えて、ダンススクールの練習の見学や、プロの舞台などを積極的に観に行ってたくさんの刺激を受けるなど、レベルの高いダンスをお手本にして自分の目指す目標へしっかりと向かっていくことがとても重要です。1つ1つしっかりと自分の力を積み重ねていきましょう。