声優の基本「アテレコ」練習は自宅でできる!3つの練習方法を紹介
声優の基本となる「アテレコ」を自宅で練習したいけれど、具体的にどのように行えば練習になるのかわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。アテレコの練習は、特別な機材を用意しなくても、好きな映像やスマートフォンのアプリを使えば自宅でも可能です。
ここでは練習のポイントを紹介していくので、やり方がわかったら、今日から練習を始めてみましょう。
1. 好きな映像を用意してセリフを書き出しキャラクターに声を当てる
アテレコを自宅で実践的に練習するなら、まず練習用の素材となる映像を用意する必要があります。初めは好きなアニメや映画を選ぶと、より楽しく練習できるでしょう。繰り返し使用するので、DVDやブルーレイ、録画してある映像を用意するのがベターです。
アニメを選んだとしたら、まずはそのアニメを見ながらアテレコをしたいキャラクターのセリフを紙に書きだしましょう。次に、セリフを覚えて実際に声を出して練習をします。上手くセリフが言えるようになったら、映像に合わせてアテレコをしていきます。その際、アニメの音はミュートにしましょう。自分のアテレコをチェックするために、スマートフォンなどで映像と自分の声を録画するためです。
録画をした動画は、上手くアテレコができているか確認をしながらチェックします。感情表現やタイミング、滑舌や発声がしっかりとできているかじっくり確認をしてください。上手くできていないと思う箇所があれば、紙に書き出したセリフに改善点をメモしておきましょう。
繰り返し練習をして微調整を重ねれば、アテレコの練習として効果的といえます。
ある程度慣れてきたら、難しいと思う作品のキャラクターでチャレンジしましょう。早口だったり発声の難易度が高かったりするセリフが多くあれば、練習のしがいがあり、スキル向上につながります。
こうした映像は、プロの声優をお手本にアテレコの練習ができる優秀な素材です。手軽に自宅で練習を始められるので、積極的に試してみましょう。
2. 簡単にアテレコの練習ができるスマホアプリを活用する
今の時代、声優は人気の職業となっていて、目指している人はたくさんいます。そのため、アテレコや発声、滑舌などの練習ができるスマートフォンのアプリがいくつも開発されています。
オリジナルのアニメで本格的なアテレコが練習できるアプリが「声優目指して アテレコ!AR」です。キャラクターは、男子と女子の合計7名。スマートフォンの上半分にアニメーション映像が表示され、その下には各キャラクターのセリフが表示されます。自分のアテレコが入った映像を録画することができ、完成したアニメをチェックできます。(※android非対応)
毎週、新しいお題でアテレコを練習できるアプリが「みんなでアテレコSAY-U」です。自分でアテレコした音声はアプリ内で公開され、他のユーザーのアテレコを聞くこともできます。お互いの演技を評価し合う機能もあるので、より実践的な練習に向いているといえます。
ほかにも、自分の声の音域を測定できたり滑舌を確認できたりするアプリがあるので、スマートフォンを活用しスキルを磨いていきましょう。
3. 様々なジャンルの本・台本を熟読し内容を要約する
声優に求められるスキルは、演じるキャラクターに合った声をつくること、しっかりとした腹式呼吸での発声や滑舌のよさ、表現力など多岐にわたります。さらに「読解力」も、声優にとって重要なスキルです。
アニメや映画のテーマやストーリーを適切に理解するスキルは、声優にとって無くてはならないもの。役作りをする上で、作品の根幹となる部分が理解できていないと、声のトーンやテンションが求められているものとずれ、一言のセリフでも「違っている」と判断されてしまいます。
いくら間合いや表現力などの技術が高くとも、読解力に乏しくてはプロとはいえません。
様々なジャンルの本や台本を熟読し、内容を要約することは読解力を養うトレーニングになります。要約した内容は文章にし、時間を空けて読み返してみましょう。まとまった文章が書けるまで、要約する本を読み、この作業を繰り返します。
アテレコの練習は家でも手軽に行える!
今回ご紹介したように、アテレコの練習は自宅でも手軽に行えます。空き時間を活用してスキルを磨いていきましょう。
ただ、アテレコでは、自分に与えられたキャラクターを演じるだけではなく、他の声優とチームプレイとなる場合も多くあるため、間合いを上手くとることも大切。また、腹式呼吸での発声や滑舌、表現力は確実に身につけておきたいスキルです。より専門的に確実に学ぶなら、自宅での練習と合わせ、声優の技術を学べるスクールを活用することがおすすめです。