歌いながら踊る表現者を目指す人向け!安定した歌唱を叶えるトレーニング法
ダンスボーカルやミュージカル俳優を目指す人にとって、安定して歌いながら踊る(動く)ためのコツを理解したり、身体づくりを行ったりすることは重要なことです。
今回は、歌いながら踊る(動く)ときのポイントや、筋力アップのためのトレーニング方法などをご紹介します!
・呼吸法が大事!何度も曲を聴き込み呼吸のポイントを体に覚えさせる
歌いながら踊るために大切なのは、独特の呼吸方法を身につけることがポイントです。例えば、全速力で走りながら会話をすると考えると、大変な作業ですよね。全力でダンスをしながら安定して歌い上げるという動作は、当然それよりも難易度が高いもので、すぐにやろうとしても非常に難しいことでなんです。
安定して歌いながら踊るために大切なのは、呼吸のポイントを体に覚えさせることです。
そこで最初にやっておきたいのが、ダンスをしながら歌う曲や、ミュージカルの曲をよく聞き込むことです。何度も繰り返し聞いて自然に歌えるようになったら、振りを取り入れてみましょう。
歌うときの息継ぎのタイミングと振りのタイミングを合わせるのはなかなか難しいことですが、曲を何度も聞き込むことで、自然と体の動きが曲に乗ってくるでしょう。
振りと歌の息継ぎのタイミングを合わせることができたら、あとは息を吸うポイント、吐き出すポイントを体に覚えさせるのみです。初めは上手くポイントをつかめずに戸惑ってしまうかもしれませんが、何度も繰り返し練習する、という根気が大切です。
・いきなりハードな曲に挑戦するよりテンポのつかみやすい曲から取り組む!
ダンスボーカルやミュージカル俳優を目指すためには、千里の道も一歩からです。早く上達したいからといって、いきなりハードな曲に挑戦するのはおすすめできません。いきなりハードで難しいもの、今の自分の力量に合っていないものを選ぶと、挫折に繋がりやすいからです。
人は達成感を得ることで、次のやる気や活力に繋がりますから、まずはテンポのつかみやすい曲から始めましょう。歌と振りのテンポ、呼吸のタイミングを自分でしっかりと把握することが、その曲のコツをつかむこと・歌いながら踊ることの上達に繋がるのです。
・インナーマッスルのトレーニングやジョギング・ランニングで筋力アップ
歌いながら踊るためには、身体全体の筋肉を鍛えるということも効果的です。
目に見える表面の筋肉だけではなく、インナーマッスルのトレーニングを行うことで、内側の筋肉も鍛えられます。
一例として、呼吸のための簡単なインナーマッスルのトレーニング方法をご紹介しましょう。
まず両手をおへその下に当て、次に鼻からゆっくりと空気を吸い込みます。お腹の筋肉を意識しながら、十分に空気を吸い込んだら、今度は口からゆっくりと空気を吐き出しましょう。
このトレーニングを1日10回ほど行うことをおすすめしますが、身体に不調や違和感を感じた場合、無理は禁物です。自分に合ったトレーニング方法を探してみましょう。
インナーマッスルの他には、ジョギングやランニングなどを日常生活の中に取り入れることも、筋力アップにはおすすめです。
ただ、最初からハードなトレーニングを行うと、身体に無理がきたり続かなくなってしまったりする恐れがあります。まずは30分ジョギングをしてみる、1日2キロ走る、など自分で無理のない目標を設定すると良いでしょう。
・精神面を鍛えることも重要なポイント
歌いながら踊ることを上達させるには、精神面を鍛えることも重要なポイント。ダンスをやっている方なら実感されているかもしれませんが、歌やダンスとは、その曲に合わせた歌い方や振り、表情や力の入れ方など、さまざまな要素が交差する表現そのものです。
レベルの高い歌とダンスで表現するパフォーマーを目指すなら、自分の精神を興奮状態にする、感情の高ぶりを継続させる精神トレーニングを行うこともポイントのひとつといえるでしょう。
精神トレーニングを積むことで、ステージに立っているときの自分を、スポーツの世界でも聞かれる「ゾーン」状態、すなわち歌やダンスに強く集中した状態に導けるかもしれません。
・「歌いながら踊る」はすぐにはマスターできない!日々の積み重ねが大切
以上、歌いながら踊るためのポイントをご紹介しました。
歌いながら踊るということは、全ての人がすぐに実践できるわけではありません。日ごろから呼吸法を意識し、トレーニングに励むことが、上達へのカギを握っています。